
DAYS
第39章 日々常 N×A
午後になっても掃除をしようとする雅紀を
何とかなだめて、今は寛いでる。
雅紀は落ち着かないみたいで、
ずっとソワソワしてるけど、そんな雅紀を
後ろからぎゅっと抱きしめたら
大人しくなった。
「やっぱり掃除ー…」
「十分綺麗になってる。」
「ご飯の準備ー…」
「昨日の夜に買っといたから。」
お酒とおつまみと、あと軽く食べられる
おかずを買っておいた。
だってゆっくりしたいじゃん。
「ありがと、和。」
「ん。」
「やっぱり気が利くね。」
腕の中でくるっと回転をして、
俺の顔を見上げる。
その目はとろんとしていて、
眠たいんだなってのはすぐに分かった。
しばらくトントンとリズムよく
雅紀の肩を叩いていたら、
寝息が聞こえてくる。
「ふはっ、子供かよ。」
気持ち良さそうに腕の中で寝るから、
俺も何だかウトウトしてきた。
時間はまだ5時前。
「ちょっとくらい寝てもいっか。」
雅紀の暖かさを感じて、すぐに眠りに落ちた。
「和!和、和、和!!」
「んんぅー…。うるさい…。」
「起きて!もう11時回ってるよ!」
その声にすぐに飛び起きた。
雅紀の言ったとおり、本当に11時を回ってる。
「年越しちゃう所だった…。」
「昼寝し過ぎだよ、俺たち。」
「乾杯しちゃお、もう。」
キッチンから戻ってきた雅紀の手には
ビールとコップ。
「はい、かんぱーい。」
寝起きからよく酒が呑めんな…。
「若いっていいよな。」
「何言ってんの。」
