襲われちゃう女の子
第1章 彼氏の友達
「ふざけないでよ、何であんなこと」
「つぐみちゃんが溜まってるみたいだから抜いてあげようって思って」
「だからってあんなところで」
「あんなところで?周りに人がいなきゃよかったの?」
じゃあこっち、と牧原くんは私の腕を掴むと引っ張って直ぐそこにあった男子トイレに入っていった。
私は驚く暇もなくあれよあれよと奥の個室へと連れ込まれてしまった。
あ、あれ?
「ま、牧原くん、もしかして酔ってる?」
「酒には強いよ」
「だったら帰らせて欲しいなぁ、なんて」
「駄目」
私が外に出ようとすると逃がすまいと牧原くんはドアを強く押さえ付ける。
彼氏の友人と男子トイレで二人っきりって、いやいやいや、ありえないから。
「さっきの続きしよ?」
そう笑うと牧原くんは私の首元へと顔を埋める。しっとりした舌の表面が肌を這った。
「あっ……ぁ」
「……ん、」
「はぁ、う……」
ちゅっちゅと首に吸い付く彼に私は慌てて体を離した。
「ま、待って牧原くん。私実は、さっきはいないって言ったんだけど本当は彼氏がいて、だからこんなこと」
「知ってる、健一でしょ」
「え……」
知ってたの?知ってて、健一の前でさっき……
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