襲われちゃう女の子
第4章 彼氏のお兄さん
二度の行為で汗を掻いた私は宗介さんに連れられてお風呂場に連れて行かれた。
一緒に湯船に浸かると彼は私の後ろから抱き締めるように顔を寄せる。
「なんか怒ってる?」
「……」
これで怒ってなかったら私心広すぎない?
「でも裕翔と別れるって言ったのは楓でしょ?」
「あ、あの状況で言われたら」
「あの状況って?」
「っ……」
意識と朦朧としていて自分の中の理性もなかったあの状況であんなこと言われたら本能に従うしかなかった。
それを言わせる気なの?性格悪いよこの人。
「俺のこと嫌い?あんなに気持ちよさそうにしてたのに」
「だ、だって……」
「だって?」
「……宗介さん、遊んでいそうだから」
他の子にも同じようなことしてるんだなって、直ぐにわかる。
そんな人と付き合っても直ぐに捨てられるだけだもん。
私の言葉にふはっと吹き出すように笑う彼。
「正解、よく分かったね」
「分かりますよ……」
「何で?セックス上手いから」
「……」
自分で分かってんじゃん……
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