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襲われちゃう女の子

第5章 敏感な体で











「奈々ちゃん、連絡先教えてよ」


ベッドの中で微睡みながら田中さんがそう言った。
私はその言葉に首を横に振る。


「私、そういうのはしてなくて」

「そうなの?」

「……ホテルの前で会った人としてるから」


だから誰かと連絡を取り合ってホテルで落ち合ったということはなかった。


「そっか、じゃあまたここら辺で奈々ちゃんのこと見かけなきゃいけないのか」

「ふふ、頑張ってください」

「すっごい体の相性が良かったからまた今度もって思ったんだけどなー」

「私もです」


確かに田中さんとのセックスは過去上位に入るレベルに気持ちが良かった。特に一番初めの脱衣所の。
私はああいうところでバックで犯されるのがレイプ感があって好きだったりする。

とにかく襲われたいのだ。


「テーブルの上にお金置いとくからね」


彼はそう言ってベッドを抜けると一人先に着替えて私の頭を撫でた。そして部屋を出て行く。
私も起きられようになってからテーブルの上を確認しにいく。


「え、うそ」


なんとそこには諭吉が5枚。田中さん太っ腹だ。


「(これなら連絡先交換してあげても良かった)」


しかしもう遅い。残念だ。



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