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襲われちゃう女の子

第5章 敏感な体で




か、格好いい。


「あ、ありがとうございます」

「こんなところで女の子一人でいたらあぶないよ」


そう爽やかな彼の笑顔に思わずときめく。私より年上、22か3ぐらいに見える彼に一気に心が引き寄せられていった。
彼は私を駅の方へと案内してくれようとした。しかしここで男から声をかけられるのを待っていたと正直に打ち明けられない私はこの状況をどうしたらいいのかと思い悩んだ。

あ、そうだ。いいこと考えた。


「あ、あの! さっき助けてもらったお礼がしたいんですが」

「お礼? そんなのいいよ。困ってる子助けただけだし」

「でも本当に助かったので。それでですね、良かったら体でお礼したいなって」


私はそう言って彼の腕に自分の体を擦りつけた。するとそれを見た彼は「困ったな」と頰を掻く。


「今日はあんまり持ち合わせがなくて」

「い、いらないです! 助けてもらったお礼なので!」

「……」


こんな格好いい人、絶対流すなんてもったいない!
そう体に引っ付いていると急に上を向かされて突然キスをされた。


「ん、んんふ」

「……」


ホテルの前で激しく口づけを交わし、彼は唇が離れると爽やかな微笑みのまま言った。


「本当に俺でいいの?」

「は、はい……」

「そう、じゃあ行こっか」


そう言って彼は私の腰に腕を回すと一番近くのホテルの入り口へ入っていった。



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