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ペットではなく家族です。

第6章 コウの場合



コウ「奈穂子は俺の事、好き?」

奈穂子「…」

コウ「好きだよね、だってさっき俺の事
好きって言ってたもんね」

奈穂子「あれはライオンのコウであって
今のコウじゃ」

コウ「俺は俺だよ」

奈穂子「!!」

コウ「姿や形が変わっても俺である事に
変わりはない、そうだろう」

奈穂子「…」


コウの言ってる事はわかる

だけど今それを認めてしまったら
認めてしまったら
自分は…


奈穂子「…知らない」

コウ「えぇ~何だよそれっ…」

奈穂子「…」


認めてしまったら省吾を裏切るような
そんな気持ちになり…

別にコウに対する好きは家族的な好きで
恋や愛などの好きではない
全く違うのに…


コウ「お~い、奈穂子?」

奈穂子「…」


コウの顔をコウの笑顔を見ていると
胸が苦しく切なくなるのは
何故だろう…


奈穂子「…」

コウ「奈穂子?」


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