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ペットではなく家族です。
第6章 コウの場合
奈穂子「…」
コウ「奈穂子、続きしよう」
奈穂子「…また…何言ってるのよ…」
コウ「さっきの続き、今度は優しくする
から」
奈穂子「そういう事じゃなくて…私には
彼氏が」
コウ「なら俺だって、嫁も子供もいるよ
今はいないけど…」
奈穂子「彼を裏切れない」
コウ「人間じゃなくライオンって思えば
いいよ、現に俺ライオンだし」
奈穂子「…でも」
コウ「嫁に先立たれ欲求不満なライオン
そんなライオンを助ける奈穂子」
奈穂子「!!」
コウ「飼育員の鏡だね」
奈穂子「…」
コウ「難しく考える事ないよ、ただ単に
俺と出来るか出来ないか」
奈穂子「…さっきしちゃったし」
コウ「そうだな(笑)」
奈穂子「…」
コウ「俺のせいにしていいから」
奈穂子「!!」
コウ「奈穂子は何も考えなくていいから
だから…」
奈穂子「…ぅんっ」
目を閉じると
唇に柔らかい感触が伝わり
コウが自分にキスしてるのがわかった
柔らかい唇
だけどたまに歯が
犬歯か唇や舌などに当たり…
コウ「奈穂子の事、早く食べたい」
奈穂子「!!」
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