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ペットではなく家族です。

第7章 葉子の場合



寛一「留美さん!!」

留美「な、何で…何で蛇が!?」

寛一「私の飼ってる蛇です、名前は葉子
女の子で年齢は」

留美「ち、近寄らないで!!」

寛一「大丈夫ですよ、葉子に毒はないし
噛まれても少し痛いだけで」


慣れた手つきで葉子を肩に乗せると
寛一は留美に見せてあげた
葉子の顔を…


寛一「ほら、かわいい目してるでしょう
舌も長くて」

葉子「シューッ」

留美「わた…私、帰ります…」

寛一「でも絵がまだ」

留美「後日、後日連絡しますから今日は
この辺りで…」

葉子「…」

留美「さよなら!!」


葉子の登場で
危機から脱出した寛一

だけど反対に留美が危機的状況になり
絵のモデルを途中で放棄し
帰ってしまった


この世の中には
寛一のように蛇好な人もいるが
同時に留美のように蛇が苦手な人もいる
わけで…


寛一「葉子」

葉子「…」

寛一「自分の部屋に戻ってなさい」

葉子「シューッ」


言葉を理解したのか
ニョロニョロと戻って行く葉子

蛇のこの動きが苦手と言う人も多いが
葉子のこの動きに
寛一は…


寛一「相変わらず、かわいいなぁ」


メロメロだった


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