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ペットではなく家族です。

第7章 葉子の場合



寛一「…さて」


ひかりとの仕事は未定
留美との仕事も途中で中止となり
一気に暇に…


寛一「ちょっと昼寝するか」


運動が嫌い
外に出るのが嫌いな寛一は
今日のように急に暇になっても外出せず
部屋でごろごろ

もちろん葉子と一緒に


寛一「葉子、一緒に寝るか」

葉子「…」


一緒にと言っても
蜷局を巻いた状態で側に置くだけ
極たまにお腹の上で寝かせる事もあるが
ほとんどは枕元に置いて
寝ている


寛一「葉子、さっきはありがとう」

葉子「…」

寛一「留美さん、綺麗だから迫られても
悪い気はしなかったけどやっぱり仕事上
関係を持つわけにいかないからな」

葉子「…」


画家として
ヌードを書く者として
いくらモデルが魅力的でも好きな人でも
仕事中は絶対に手を出さない
出してはいけない

誰かにそう教えられたわけではないが
ただこの仕事をしていく上で
自分で決めた事
志だった


寛一「でもちょっと惜しかったな、彼女
有名なAV女優らしいし」

葉子「!!」

寛一「痛った、何すんだよ!?」

葉子「…」


留美との事を妬いたのか寛一は葉子に
親指を噛まれてしまった
軽めではなく
強く…


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