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ペットではなく家族です。

第8章 アポロの決断



明「少し前まで由佳が使ってた部屋だけ
ど好きに使って」

香織「ありがとうございます」

明「足りない物があったら遠慮なく言っ
てね」

香織「お気遣いなく」

アポロ「…」


二階の空き部屋は
ユリが以前まで使っていた部屋
綺麗に整理整頓してあるシンプルな部屋
だった


アポロ「この部屋、僕達が好きに使って
いいの?」

明「どうぞ御自由に」

アポロ「…」

香織「何」

明「人見知りする年頃かな?」

香織「すいません…」

アポロ「…」


恥ずかしそうに
香織の後ろに隠れるアポロ

人の姿をしているがアポロはハムスター
香織以外の人間に慣れておらず
仕方がなかった


明「じゃあ私、隣にいるから」

香織「すいません」

明「あと由佳に連絡しといてね、あの子
口では言わないけどあなたの事心配して
ると思うから」

香織「嫌われてるの間違いですよ」

明「私は由佳の姉よ」

香織「…」

明「とにかく電話してね、後がうるさい
から」

香織「わかりました」

アポロ「…」


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