ペットではなく家族です。
第8章 アポロの決断
香織「いらっしゃいませ」
明の店で働き始め
一ヶ月近くが経とうとしていた
営業時間は朝6時30分から夜の8時
休憩は2時から3時まで
営業中は引っ切りなしにお客さんが訪れ
毎日のように満員御礼
大繁盛だった
香織「いらっしゃいませ」
お客①「いつもの」
お客②「私も」
お客③「私もいつものね」
香織「かしこまりました、少々お待ち下
さい」
だけど最近、気になる事が…
香織「お待たせしました、100%搾り
たてオレンジジュースと野菜ジュースに
ミックス牛乳です」
お客①「ありがとう」
お客②「ありがとう」
お客③「ありがとう」
毎日のように
店を訪れる常連三人組
スカートやフリフリのワンピースなど
みんな女の格好をしていたが
どう見ても男
三人共、間違いなく
男性だった
お客①「明さん、ちょっといい?」
明「はいはい、今行くわ」
香織「…」
しかも驚く事に…
お客④「こんにちは」
お客⑤「こんにちは」
香織「あっ、いらっしゃいませ」
店を訪れるお客さんのほとんどが男性
しかも女性の格好をした
女装家だった