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ペットではなく家族です。

第8章 アポロの決断



男性「どうも」

香織「あっ、いらっしゃいませ」

男性「この店の味が忘れられなくてまた
来ちゃったよ」

香織「…ありがとうございます」

男性「…」


男はほぼ毎日
週4、5で店を訪れていた

店的にはありがたいが男性が来店する度
香織の脳裏にあの頃の記憶が
何度も過ぎった


キャバクラで働いていた頃の
あの頃の記憶が…


香織「ごゆっくりどうぞ…」

男性「…」

香織「…っ」

明「香織ちゃん?顔色が悪いみたいけど
大丈夫?」

香織「だっ大丈夫です」

明「あんまり無理しないでね」

香織「…はいっ」

男性「…」


それから数日後
男性は店に知り合いを連れて来た

それは香織がこの世で一番会いたくない
記憶から消し去りたい
忘れたかった


香織「…」

赤沼「やっと見つけた、香織」

香織「あ…っの…」

赤沼「香織、香織、寂しかったよ」

香織「!!」


赤沼を連れて…


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