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ペットではなく家族です。

第8章 アポロの決断



孝太郎「俺も今、休憩中なんだ」

香織「…」

孝太郎「香織に話したい事あるし、場所
移すか」

香織「私に?」

孝太郎「赤沼さんの事で」

香織「…」


孝太郎は今も赤沼の秘書をしている
つまり孝太郎の上司

同級生とはいえ
一緒のところを見られたら危ない
ゆっくり話す為、人目の付かない場所に
移動する事に


だけどそこは…


香織「ねぇちょっと」

孝太郎「何」

香織「先に言っとくけど私、お金持って
ないからね、一銭も払えないよ」

孝太郎「わかってるよ」

香織「…」


人目に付く場所では話せないとはいえ
孝太郎に連れられた場所は
ビジネスホテル

ビジネスとはいえホテル
ベッドが並びシャワーが完備されてる
ホテルで…


孝太郎「何か頼む?」

香織「…いい…ありがとう…」


意識しないよう
考えないようにしているが
密室の空間でベッドの上に並んで座って
いる

この状況下で
意識しないなんて無理だった


香織「…」


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