テキストサイズ

ペットではなく家族です。

第11章 コウの決別



奈穂子「メイのお墓はここ」

コウ「花が咲いてる」

奈穂子「多分、ここに来た人達がお花を
植えてくれたんだよ、ライオンとはいえ
メイは女の子だからさ」

コウ「…」

奈穂子「じゃあ私、そこで待ってるから
あんまり長居しないようにね」

コウ「ありがとう…」

奈穂子「…」


コウを残し
奈穂子はその場を離れた
園を抜け出し、かれこれ40分が経過

戻る時間も考え
あまりゆっくりは出来ないが
コウにちゃんとお別れしてほしい思いも
あり…


奈穂子「…」


今はただ待つ事しか出来なかった


コウ「…」


メイのお墓の前
その前にただ立ち尽くし
何をするわけでもなくメイのお墓を見つ
めていた


コウ「…メイ…メイ、ごめんな…」


地面にひざまづきメイのお墓に
優しく触れたコウ

そして…


コウ「…メイ…俺も…俺もすぐそっちに
行くから…もう少し待ってて…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ