ペットではなく家族です。
第11章 コウの決別
奈穂子「…!?」
コウ「…」
奈穂子「もういいの?」
コウ「ちゃんとさよならしてきた」
奈穂子「…そう」
コウ「…」
予定の時間より
少しオーバーしていたが
どうにか無事、園内に戻る事が出来た
コウ「奈穂子」
奈穂子「?」
コウ「ありがとう、色々と…」
奈穂子「ううん、私もコウの力になれて
良かった」
コウ「…」
奈穂子「やっぱり私、この仕事が好きっ
辞めたくない、辞めたくないな…」
コウ「…なら辞めるなよ」
奈穂子「えっ…」
コウ「ここにいろ、俺の側に…」
奈穂子「…」
コウ「ずっと側にいろ」
奈穂子「コウ…」
グッと腕を引かれ
コウに抱きしめられた奈穂子
抱きしめられコウの表情を確認する事は
出来なかったが触れ合った場所から
心臓のドキドキが聞こえ
緊張している
嘘をついていないのがわかった
奈穂子「…しないって約束したよね」
コウ「約束?」
奈穂子「セックス…」
コウ「そうだったね…でもする?」
奈穂子「…」
コウ「セックス、もう一回…」
奈穂子「…ぅんっ」
コウ「…」