テキストサイズ

ペットではなく家族です。

第12章 亀吉の場合



愛莉「…あれっ」


食器を片付けようと台所に向かった時
愛莉はある異変に気付いた
それは…


愛莉「濡れてる…」


床が濡れていた
水をこぼしたような感じだったが
よく見ると足跡になっていて濡れた足で
部屋中を歩き回ったような
そんな感じだった


愛莉「何これっ、気持ち悪っ…」


今現在
部屋には自分だけ
鍵はかけたしチェーンロックもした

誰かが部屋に入った形跡はない
なのに何故…


愛莉「…!!」


その時
台所から物音が聞こえた
何かを食べ散らかすような物音が…


愛莉「泥棒、どうしよう…」


警察に電話
だけど怖くて動けない

そうこうしてる間に足音は愛莉の方に
段々近づいて来ていた

そして…


愛莉「っ!!」

亀吉「…」


目の前に現れた裸の男
まるで頭から水を被ったように
全身ずぶ濡れで足跡の正体がこの男だと
わかった


愛莉「…あなた…誰…」

亀吉「…」

愛莉「近寄らないで!!こっち来ないで
大声出すわよ!!」

亀吉「…」

愛莉「こっ、来ないでったら!!」

亀吉「…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ