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ペットではなく家族です。

第12章 亀吉の場合



亀吉「…」

愛莉「…っ!!」


じりじりと距離を詰められ
一気に壁際まで追い詰められた愛莉

自分の方に伸びてくる手
逃げ場はない…


愛莉「ゃだ…」

亀吉「うんっ、美味しい」

愛莉「…えっ…何…」

亀吉「愛莉も食べる?好きだろ」

愛莉「…」


謎の男は
レタスを丸ごと食べ
数枚捲り愛莉に渡してきた

もちろんレタスを受け取ったりはしない
だけどこの男、一体何者なのか
何故、愛莉の名前を…


愛莉「…あなた…誰なの…」

亀吉「わからない?」

愛莉「変態男の知り合いなんていません
一体誰なの…」

亀吉「…」

愛莉「お母さんの知り合い…」

亀吉「恵の知り合いだし愛莉の知り合い
でもある」

愛莉「…私の」

亀吉「僕が愛莉と初めて会ったのは愛莉
が2歳の時、覚えてないか」

愛莉「2歳…」

亀吉「愛莉、最初は僕の面倒見てくれて
たのに今は恵に任せっきりで」

愛莉「えっ…」

亀吉「わからないの?10年近く一緒に
いるのに」

愛莉「えっ、だって…」


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