ペットではなく家族です。
第13章 亀吉の迷い
隼人「水島」
愛莉「えっ、あっ何っ…」
隼人「悪い、相原と二人で話したいから
席外してくれ…」
愛莉「うんっ」
徹「…」
この空気の中
この場に居続ける方が辛く
愛莉は早足で図書室から出て行った
隼人「…」
徹「…」
隼人と徹
図書室に二人っきり
同じ小学校の卒業生という以外
接点のなさそうな二人
だけど…
徹「…彼女、本当によかったの?」
隼人「彼女じゃねぇって言ってるだろう
何度も言わせんな…」
徹「…ごめん」
隼人「簡単に謝るなっていつも言ってる
だろう」
徹「ぅんっ、ごめん…」
隼人「…」
徹「ごめ…あ、ごめんなさい…」
謝る癖があるのか
隼人を怖がっているのか
さっきから何度も謝ってばかりの徹
そんな徹に少しイライラした様子の隼人
それを見た徹がまた謝るという
負のスパイラルに…
隼人「あああ、もうっ!!」
徹「!?」
隼人「相原」
徹「は、はいっ!!」
隼人「相原徹、俺はお前が好きだ」
徹「…えっ」
隼人「好きなんだよ!!」
徹「あ…うんっ…」