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ペットではなく家族です。

第3章 花子の場合



颯太「…」


昼寝を始めてから数時間後…


颯太「…痛っ」


顔に何かが飛んできた
確認すると花子のおもちゃだった

何故おもちゃが?
気にはなったが眠い方が先の颯太は
おもちゃを投げ返し再び寝た
だけど…


颯太「うっ…痛たっ!!」


おもちゃに続きまた何かが飛んできた
確認すると今度はおもちゃ
ではなく…


颯太「はっ…ドッグフード?」


次に飛んできたのはドッグフード
おもちゃにドッグフード
となると犯人は
一人…

いや一匹しかいない


颯太「花子だな、こらっ花子!!お前、
あれっ」


犯人は花子
花子以外考えられない

だけどそこに花子の姿はなく
その代わりに…


花子「あっ、やっと起きた」

颯太「…えっと」


栗毛のショートカット
くせっ毛で、でもそこがかわいい

かわいい少女
少女?見ず知らずの少女


颯太「…!!」


その瞬間
自分が逮捕され
連行される映像が脳裏を過ぎった

ヤバい
ヤバいヤバいヤバい


颯太「嘘、嘘嘘、嘘だろう…」

花子「ねぇ颯太?」


わいい…

かわいくて…


颯太「何考えてんだ俺のバカッ、相手は
花子、犬の花子なんだぞ」

花子「?」

颯太「かわいくても花子は花子、それに
俺、ロリコンの趣味ないし、ないし」

花子「ロリコン?」

颯太「何でもないよ、何でも」

花子「…」

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