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香織「何で…っ…何で、孝太郎…」

孝太郎「…！！」


香織に気づいた孝太郎

何か弁解なり謝罪するかと思ったが
何を思ったのか孝太郎は
香織の前を…


香織「孝太郎…」

孝太郎「愛、早く行こう」

愛「うんっ」

香織「…あ…っ…」

孝太郎「…」


気のせいじゃない
確実に香織と目が合ったのに
孝太郎は気まずそうに香織から視線を逸
らした


香織「孝太郎…孝太郎、待って…」

孝太郎「…」

愛「…パパ…あの人…」

孝太郎「知らない人だから見ちゃダメっ
行くよ」

愛「…はいっ」

香織「…」


無視された
知らぬフリをされた
一瞬、何が起きてるかわからなかった

だけど冷静になって考えてみると
理解する事が出来た


香織「…そういう事か」


奥さんは妊娠中
家族で仲良くお買い物
孝太郎は離婚する気なんて更々なかった
のだ

最初から…


香織「…！？」

明「香織ちゃん」

香織「明さん…何でここに…」

明「帰りましょう」

香織「…」