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ペットではなく家族です。

第3章 花子の場合



颯太「花子?」

花子「だって…っ…だって…」

颯太「?」


寝室に入った途端
花子の表情は不安そうになり
一瞬、戸惑ったが詳しく聞いてみると


花子「颯太言ったじゃん、この部屋には
入っちゃダメって、だから…」

颯太「それでそんな顔してたのか?」

花子「…ぅんっ」

颯太「そっか、ごめんな」

花子「颯太?」

颯太「…」


前に一度
花子が寝室に入った時
颯太は花子を激しく怒ってしまった

理由は一つ
寝室には会社の資料に
携帯や財布など大事なものが置いてある
万が一
万が一を考え
花子の出入りを禁止した


颯太「でも今日は特別だからいいよ」

花子「いいの?」

颯太「うん」


安心させるように
颯太は花子の頭を撫でてあげた

頭を撫でられ嬉しそうに微笑む花子
緊張は大分解れたようだが
本番はこれから


颯太「こっちおいで」

花子「うんっ」


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