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ペットではなく家族です。

第21章 ピー子の場合



龍之介「家出して困ってたら助けないと
って思っただけだから」

愛「…」

龍之介「ごめんね」

愛「…あ、っ…あの…」

龍之介「何」

愛「…嘘です…実は私…家出して…その
頼れる人もいないしお金もなくて」

龍之介「知ってる」

愛「えっ」

龍之介「助けてあげる、愛の事」

愛「…」


甘い囁き
困っていた愛は
差し出された龍之介の手を…


愛「…はぃ…っ…」

龍之介「…じゃあこっち来て」

愛「…」


龍之介の手を借りてしまった


龍之介「…」

愛「…あの…どこに…」

龍之介「何かを得るにはそれ相当の対価
がいるって知ってる?」

愛「対価…でも私…お金なんて…」

龍之介「あるでしょう」

愛「…」

龍之介「愛、君が対価だよ」

愛「私、が?」


龍之介が対価として求めたもの
それは愛だった

だけど普通に考えて
お金を渡す代わりに体を要求する
それは売春であり許される行為ではない
例え人助けであっても
絶対にダメ

もちろんそれは龍之介も知っている
だからある方法を使って
不正を免れる


その方法とは…


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