ペットではなく家族です。
第22章 龍之介の結末
ピー子「龍之介、龍之介」
警察官①「とりあえず籠に入れて」
警察官②「あ、はい」
男性「あの、すいません…」
警察官①「!?」
現れたのは
上下黒の服に黒い帽子
あの日、龍之介にピー子を売った怪しい
男だった
警察官①「何かご用ですか」
男性「実は私」
ピー子「龍之介、ご主人様、ご主人様、
ご主人様」
警察官②「ご主人様?」
男性「ピー子、覚えててくれたか」
警察官②「えっ…」
警察官①「…」
龍之介、龍之介と
繰り返し連呼していたピー子
だけど男性の顔を見た途端、羽を広げ
男性の肩へ…
ピー子「ご主人様、ご主人様」
警察官①「失礼ですけど、あなたは」
男性「ピー子の飼い主です、わけあって
ここの主人に預かってもらってたんです
立花さんは?」
警察官①「飼い主…」
警察官②「ニュース見てないんですか?
立花さんは…」
警察官①「立花さんはしばらく戻りませ
ん、この鳥の飼い主なら引き取ってもら
えますよね」
男性「もちろんです、そのつもりで来ま
したから」
警察官①「助かります」
警察官②「…」