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赤沼「黙っててごめん」

香織「そうだったんですか…」


結婚してる事
子供もいると告げられたが
正直、だから？だから何？って感じ


別に自分は赤沼と付き合いたいわけでは
ないし第一好きではない

赤沼はお客さん
それ以上でも以下でもない
むしろ結婚していたなら関係を一層する
チャンス

思い切って…


香織「じゃあこうやって会うのは…」

赤沼「でも香織が好きなんだ」

香織「…」

赤沼「好きなんだ、香織」

香織「…そう言われても…奥様がいる人
とは…」

赤沼「今以上にいい暮らしをさせてやる
だから…」

香織「…！？」

赤沼「私の愛人になってくれ」


そう言って
見せたのはホテルの鍵
ドラマなどでよく見るシーンだが
まさか自分がその当事者になるとは夢に
も思わなかった


香織「愛人、ですか…」

赤沼「金銭面で絶対に苦労はさせない、
月５０、１００万は渡す」

香織「１００…」

赤沼「悪い話じゃないと思うけど」

香織「…」