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赤沼「無理強いはしたくない、だから…
部屋で待ってる…」

香織「…」

赤沼「先に出てるから…」

香織「…」


ホテルの鍵を残し
喫茶店を出て行った赤沼

考える必要なんて迷う必要なんてない
いくらお金が必要でも愛人は
しかも赤沼の…


香織「…はぁっ」


だけど決断出来ないでいた


香織「…」


迷った時、困った時、苦しい時など
香織はある行動を取る
それは…


香織「…もしもし」

母『香織、こんな時間に珍しいわね』

香織「…うんっ」

母『元気ないわね、何かあった？』

香織「…」

母『もしもし、香織？』

香織「大丈、夫…大丈夫だよ…」

母『困った事があったらすぐに言うのよ
無理しないで』

香織「…ありがとう」

母『仕事も、辛いなら辞めなさいね』

香織「！？」

母『じゃあね、香織』

香織「あ…」


心配かけたくないと
キャバクラで働いている事
内緒にしていたが母親には全てお見通し
だったようだ