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「 仕事？ 仕事なんて 嘘でしょ？ 私 会社に電話したよのよ！
そしたら あなたは 2連休で お休み取ってるって 言ってたわ！
仕事。 仕事って 言いながら 嘘付いてるのは あなたじゃない ‼︎ ‼︎」

真弓は 思いの丈を 梶原にぶつけた。

ギュッと 握り絞められた 拳はプルプルと 震えていた。

「 あ？ だから 何なんだよ… 休み取って何が悪いんだよ。 俺の勝手だろ‼︎ 」

梶原は 本当に自分勝手で 思いやりのない男だ。

元々 好かれて結婚した訳ではないのは 知ってる。

しかし 隼人が産まれ 変わってくれたと思った。

優しい夫で 隼人を大事にしてるれるパパだと思った。

しかし あいつが 現れてから 変わってしまった。

私達 家族を見てくれなくなった。 あいつのせいで…

真弓は 意を決して ついに 口に出した。

「 あなた お隣の沢村さんと 浮気してるでしょ？ 今 沢村さんのご主人は 出張中らしいのに あなたがいなかった昨日 沢村さんのお宅 電気付いてなくて 留守だったわ…
梨花ちゃんも おじいちゃんちに お泊りだって 聞いたし。
あなた 沢村さんの奥さんと 旅行したでしょ？
浮気してるんでしょ？」

真弓は 涙をボロボロ流しながら 初めて 梶原に楯突いた。

今まで 目を瞑っていたが 我慢の限界だ…

「 何 お前 コソコソ 嗅ぎ回ってるんだ！ 気持ち悪い！ 」

梶原は 悪びれもせず 開き直ったように 言い放った。

「 あの 泥棒猫！ 清楚なフリして 人の男を たぶらかして！ あんな 尻軽女と 浮気するなんて…‼︎」

真弓は 忌々しげに 吐き捨てる。

「…浮気なんか じゃねーよ…」

梶原は 小声で言った。

「 えっ？ 何？」 真弓は 聞き返した！

すると 梶原は 真弓の目を しっかり見据えて

「 浮気じゃない 本気だ 本気で 舞が好きだ！ 」

そう はっきりと言った。