テキストサイズ

視線

第3章 ベランダで

「もちろん 知ってるよ! 隼人くんのとこでしょ?」

「うん… 隼人くんの家族って どんな感じ?」

「んーー!」 由利は やや苦笑いになった。

「 なんか 隼人くんのママ すごい隼人くんが可愛いみたいで溺愛してるよね! この前 隼人くんが幼稚園で怪我してて すごい勢いで幼稚園の先生に 食ってかかってたよ!」

由利は ケーキをパクっと 口に放り込んで 続けた。

「でもさー 隼人くんのママ 悪いけど あの体型ないよね! 痩せなきゃでしょ! 絶対 80㌔くらいはありそうじゃない?
なんか 化粧もしてないし 女捨ててるって感じする!」

「確かに…」

「知ってた?隼人ママ 私達よりも 2つも下なんだよ!20代だからー!」

「えーーーー? 30代後半だと思った!」

「だよね? びっくりだよ! まぁー人は良さそうだけどさ」

「そんなんだね…」

「後さー 隼人くんのパパいるじゃん?」

突然 舞は 梶原の名前が出て ビクっとした。 おそるおそる 由利を見上げる。

「なんか 隼人くんのパパは すごいかっこいいよね!独身みたいなのに あの奥さんと釣り合わないよね!
全然 タイプ違うじゃん? あの2人が夫婦に見えない!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ