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第7章 逢う

「 そ…そうですけど… なんで…梶原さん、一体 何がしたいの…⁇」

そう言ったが 梶原は 舞の言葉を無視して

「 何度も… 何度も… 涼太ーー! イクイクーー!」 言ってたよな?
舞 知ってた? 多分 少し窓開いてたぜ? お前の声が 漏れてた。正直 旦那に嫉妬したよ… でも 同じくらい興奮した。
舞のエッチな所 想像して 舞の声で 抜いたよ!」

そう言うと 不気味な顔で ニヤッと笑った!

「や! 止めて下さい! そんな事 言わないで…!」

舞は 真っ赤になりながら 梶原を睨みつけた。

「 ふふっ! あははは〜〜!」 梶原は 子供のような無邪気な顔で笑った。

この人も こんな風に笑うんだ。



やがて 車は 海でも 綺麗なレストランでもない、荒れた倉庫の裏の空き地のような 所に入って行った。

「 な? 何…? ここ どこ?」

舞は 不安になりながら 梶原に尋ねた。

「 ここは 俺の会社の 今使ってない空き地だよ。
舞も 俺も 2人でいる所 見つかったら マズイだろ?
だから ここに来たんだ。 初めて逢うのに こんな所 連れて来てごめん。」

やっと まともに謝って来た。

「 そ… そうなんですか。 で… 話しは何ですか?」

舞は 聞いた。

梶原は フッと ため息を漏らすと 自分の運転席のリクライニングを少し倒した。

「 舞… 俺達 初めて 逢った時から お互い 惹かれあったよな?」

梶原は 優しい目で 舞を見つめる。 ジッと…

「 お… お互いって… 私は 別に… ただ 梶原さんが ジッと見てきたから…」

舞は 薄茶色の 大きな瞳で 梶原を正面から 初めてきちんと見た。

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