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えっ？ なんで 梶原さんが…？
だって 私 1番にバスに乗って すぐに 真ん中に移動したのよ？
梶原さんは バス停では 1番後ろの方で待ってたじゃない。
何？ 私の後ろまで わざわざ移動して来たって事？

舞は 何か 梶原がわざわざ 舞の後ろに来た様に感じ 長身の梶原を見上げた。

梶原はまた 射抜く様な視線で 舞をじっと見下ろしていた。
何も言わず ジッと。
明らかに それは 愛し合う恋人が 大切な彼女を 見つめてるような視線だった。

舞もまた 梶原からの視線を外せなくて ただ 梶原を見上げていた。

何… この目は 引き込まれる。 そうこれは 夫の沢村が舞に欲情してる時に 見つめる あの視線に似ていた。

この人は どうして こんな目で私を見るの…？

舞は 梶原の視線から 目が離せなかった。
何故だろう。

何も語らないが アイコンタクトで 言葉を交わしてるように。