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第14章 Side 梶原真弓

それから 私は会社でも 外でも 雄介に まとわりついた。

雄介は かなりウザそうにしていたが 私は気にしなかった。

だって 私達はあの夜 一つになれたのだから…

雄介は 「鬱陶しい!」とか 「お前なんか 好きじゃない。離れろ!」と言われたが 冷たくすると上司に訴えるとも脅した。

その代わり いつでも 私を好きなように抱いていいのよ!と言ったが 雄介は 指一本触れて来る所か 私を なんか眼中にないように 無視するようになった。

そして 3か月がたった頃。

願ってたように 生理が遅れていた。

私は これは絶対に間違いないと思い 病院に行ったら 妊娠してると言われた。

やっぱり 神様は私に味方してくれた!

私と 雄介の子供!

私は すぐに 雄介に電話をして 妊娠してる事を話した。

雄介は 絶句してるらしく 黙り込み

「今から 行くから」と 言って電話を切った。

片親の彼なら 絶対に堕ろせなんて言わない!言うはずがない!
と確信していた。 私は 家で ケーキを買って 雄介の来るのを待った。


しかし その途中に 雄介は 車での大事故にあった。

意識不明の重体。

私は 神様とお腹の子供に 雄介を助けてくれるように何度も祈り 毎日 雄介の側で看病した。

もう 会社も辞めた。

そして 奇跡が起こり 雄介は目を覚ました。

そして この事故がきっかけで 過去の女遊び 私に対しての態度を反省し 私が雄介の側にずっといた事を 泣いて感謝してくれた。

そして プロポーズをしてくれ 子供を大事に育てようと言ってくれた。

幸せだった。 私の願いが叶った。

それから リハビリをして 雄介は みるみる回復し 普通に生活出来、今までと変わりない雄介になっていった。

仕事にも復帰した。

しかし 神様は 一つだけ 私に叶えてくれないものがあった。

大事故の後遺症なのか 全く 勃たなくなってしまった。

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