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第14章 Side 梶原真弓

私も 何度となく 手や口を使って 勃起させようとしたが 全くピクリともしなかった。

雄介は 本当に 気落ちして 結婚するのに 勃たない男なんて最低だから 取りやめにしても 別れても大丈夫だ。子供に責任は取ると言っていた。

でも 私には かえって そうなってくれて とても嬉しかった。

初めて 雄介とした時は 私の一方的なセックスで とてつもない 快楽を味わったけど、きっとあのままの性欲を持ったペニスだと 浮気するだろう。

いづれ 他の綺麗な女の所に行く。

私を好きで結婚したわけではないのは わかってる。

お情けのようなもんだ。

女にだらしないままの雄介よりも 不能になって女を抱けない体で私とは 穏やかな家庭を築けていけるのなら。

私は 1度だけの 雄介とのセックスで 1人で慰めればいいのだから。

雄介は セックスが出来ない分 私が独占出来る。

このまま 一生 不能でいてほしい。

他の女を 抱かないでほしい。

だから 今まで 私達 梶原家は 雄介と私と 生まれてきた隼人と幸せに暮らしていた。


そんな 幸せな毎日だったのに ある異変に気付いた。

ついこの間 雄介の洗濯物のパンツに 白濁し 乾いた精子が付いていたのだ。

え? 不能が、治ったの?と思ったが

相変わらず 私を抱こうとしないし 家でアダルトビデオ見ても 反応してる感じもない。

なんで…? たまたま…?

そう思っていると 雄介はだんだん 家にいる時は ボーっと 物思いにふけったり 私や隼人の話しを 上の空で聞いてる感じがしてるのだ。

そしてすぐに 二階に登って 自分の部屋にこもる。

だが 私は 気付いてしまった。

1度 こっそり 二階に登り 雄介の部屋を覗くと 雄介が カーテンの隙間から お隣の 沢村さんの家を覗いていたのだ。

しかも 覗きながら 下半身は ズボンを下ろし 勃起させたペニスを上下にしこり オナニーしていた。

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