テキストサイズ

覚醒

第18章 愛と情欲の行方

聡は、真実のうなじに唇を這わせながら囁く。

「………」

「…?どうした?泣いているのか?」

聡は、真実の頬を手で包むようにして、こちらを向かせると、真実は目に涙をいっぱい溜めていた。

「どうした?…ん?」

「…パパ…私…自分がどんどん嫌な人間になってるのが怖いの…」

「真実は、嫌な人間なんかじゃないよ。何故そんな風に思うんだい?」

「…私…今ママがいなくなってホッとしてる。パパと二人きりになって嬉しい。誰にも…ママにもパパを渡したくない…。でも、こんな風にママの存在を疎ましく思う自分が、だんだん悪魔のように思えて…。それに、康太君も傷付けた…。私…私……」

肩を揺らしながら泣く。

「…真実…」

聡は、真実を強く抱き締めた。

「このままだと必ずママも傷付けてしまう…。周りの人をいっぱい傷付けてるのに、私…パパを愛してる…止められないの…パパ…私どうしたら…」

「………」

聡は何も言わず、真実を抱き上げ、寝室へ向かった。

泣きじゃくる真実を、背もたれのある椅子に座らせ、そっと口づける。

優しく…優しく…そしてだんだん激しさを増していく。

ネットリと舌を絡め合い、深く激しくお互いを貪り合う。

聡の手は、真実の着物の襟元に差し込まれ、乳房を激しく揉みしだく。

「ンァ…ンン…」

いつしか真実は聡の愛撫に、躰を委ねていた。

聡の唇は、真実の首筋や耳たぶを這い舐める。と同時に、手は真実の着物の帯を解き始めた。

シュルシュル…シュルシュル…

衣擦れの音が部屋に響き、美しい友禅の海が床に広がった。

真実は、たちまち薄桃色の肌襦袢姿に。

腰紐を結んだまま、襟を大きくはだけられ、肩も乳房も露になる。

聡は、両手で乳房を鷲掴みにし、激しく揉みながら乳房や乳首に舌を這わせ、舐め、甘噛みする。

「アァ~!パパ~」

真実は白い肌をくねらせ、のけ反りながら悦び喘ぐ。

「真実、綺麗だ…。私の愛しい真実。いっぱい愛してあげるよ。だから、君も…」

聡の手は肌襦袢の裾を割り、白く柔らかい内腿を撫で回す。その肌触りは、正絹の着物よりも滑らかで、掌に張り付くようにモッチリとしていた。

両足の付け根の辺りは、しっとりと湿り気を帯び、芳しい香りを放っている。

聡は右手の二本の指で、シルクのショーツの上から縦の秘裂に沿ってヌルヌルと往復させた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ