覚醒
第2章 好奇心
真実は、その小説を拾い読みしてみた。難しい漢字をとばして読んでも、その内容は幼い真実にも理解できた。
その本の中では、女性器の事を「おソソ」と表現し、クリトリスの事を「お實(サネ)」と表現していた。
全体的に古典的な表現で綴られていたが、真実にとってはとても淫靡に感じられた。
初めて知るあの部分の名称に
「変な名前ね」
と、苦笑した。
お○ん○んをおソソの中に挿入れて擦ると、お互い気持ちよくなり、その本の表現では「気をやる」とされているオーガズムを迎えること。
女のおソソの中からは、性的な興奮を得ると、透明のお汁が出てきて、挿入をスムーズにする為の潤滑油の役目を果たすこと。
男は、絶頂に達した時、女のおソソの中に精子を出すこと。
快楽を楽しむオモチャとして「張り型」と呼ばれる男根を模造した作り物を、女のおソソに挿入れ、女の「気をやる」ことなどが書かれていた。
「張り型」とは今でいう大人の玩具のことだ。
真実の知らなかった大人の世界が、そこには広がっていた。
浮世絵の挿し絵は、男女が様々な体位で絡み合っている場面ばかりだが、男女の性器がどのように結合しているのかは修正が施されていて、見ることができない。
真実はどうしても、その部分を詳しく見てみたくてたまらなかった。
「他に、よく分かるものがないかしら?よく見えないわ…」
真実は更に別の棚の方も探った。
ドキドキした。
罪悪感と好奇心が混在していた。
程なくして、棚の奥から綺麗な花の彫刻を施した木の箱を見つけた。
鍵は掛かっていない。
その蓋を開けると、中に数枚の写真の束が。
母は几帳面な性格なので、写真はたいていアルバムに整理するはずなのだが…。
それらは、ポラロイドカメラで撮られた写真だった。
真実は、写真の束を手に取り、1枚1枚めくっていった。
「パパとママの写真だわ」
始めの数枚は、ごく普通の写真だったが、その中から男女の交わりの写真が現れた。
そう、それは真実の両親が、自分達の性交の一部始終を撮影したものであった。
真実の頭の中は真っ白になり、写真を持つ手に力が入らない。
その瞬間、写真をバラバラと床に落とし、その音で真実は、また我に還った。
その本の中では、女性器の事を「おソソ」と表現し、クリトリスの事を「お實(サネ)」と表現していた。
全体的に古典的な表現で綴られていたが、真実にとってはとても淫靡に感じられた。
初めて知るあの部分の名称に
「変な名前ね」
と、苦笑した。
お○ん○んをおソソの中に挿入れて擦ると、お互い気持ちよくなり、その本の表現では「気をやる」とされているオーガズムを迎えること。
女のおソソの中からは、性的な興奮を得ると、透明のお汁が出てきて、挿入をスムーズにする為の潤滑油の役目を果たすこと。
男は、絶頂に達した時、女のおソソの中に精子を出すこと。
快楽を楽しむオモチャとして「張り型」と呼ばれる男根を模造した作り物を、女のおソソに挿入れ、女の「気をやる」ことなどが書かれていた。
「張り型」とは今でいう大人の玩具のことだ。
真実の知らなかった大人の世界が、そこには広がっていた。
浮世絵の挿し絵は、男女が様々な体位で絡み合っている場面ばかりだが、男女の性器がどのように結合しているのかは修正が施されていて、見ることができない。
真実はどうしても、その部分を詳しく見てみたくてたまらなかった。
「他に、よく分かるものがないかしら?よく見えないわ…」
真実は更に別の棚の方も探った。
ドキドキした。
罪悪感と好奇心が混在していた。
程なくして、棚の奥から綺麗な花の彫刻を施した木の箱を見つけた。
鍵は掛かっていない。
その蓋を開けると、中に数枚の写真の束が。
母は几帳面な性格なので、写真はたいていアルバムに整理するはずなのだが…。
それらは、ポラロイドカメラで撮られた写真だった。
真実は、写真の束を手に取り、1枚1枚めくっていった。
「パパとママの写真だわ」
始めの数枚は、ごく普通の写真だったが、その中から男女の交わりの写真が現れた。
そう、それは真実の両親が、自分達の性交の一部始終を撮影したものであった。
真実の頭の中は真っ白になり、写真を持つ手に力が入らない。
その瞬間、写真をバラバラと床に落とし、その音で真実は、また我に還った。