テキストサイズ

BED de 嵐

第2章 Bitter Sweet(楠大雅×矢野健太)

ー大雅sideー


「お疲れ様です」


スタッフ「お疲れ様でした」


もうすぐ日付が変わろうという時間。
ドラマの撮影を終えた俺は帰り支度を整えてスタジオを後にした。





楽屋を出た所で名前を呼ばれる。


女優「楠さん!」


振り返ると、主演の女優さんが立っていた。


「どうも…お疲れ様です」


女優「お疲れ様。ねぇ、この後暇ですか?」


「え?」


女優「皆と飲みに行こうって居酒屋に行くんですけど…楠さんも来ませんか?」


「俺も…?」


女優「うん」


にっこりと微笑みながら彼女は頷いた。


「………じゃあ…お邪魔します」


女優「良かった」


笑顔で喜ばれ、俺も笑顔で返す。


女優「じゃあ行きましょう?」


「はい」


これも付き合いだよな…。


そう言い聞かせながら俺は並んでテレビ局を後にした。


この事が…後に大騒動になるとはこの時は思わなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ