BED de 嵐
第2章 Bitter Sweet(楠大雅×矢野健太)
事務所から呼び出しがあったのはそれから1週間程経った頃。
社長が俺の前に週刊誌を突き付けた。
社長「これは本当なのか?」
「え?」
突き付けられた雑誌を見ると、俺の目玉が飛び出そうになった。
「な、何すかこれ」
表紙に大きく載った写真は…俺と女優の腕組み写真。
見出しに『昼ドラで話題の女優○○○と二世俳優の深夜の密愛』
「み、密愛?」
社長「明日発売のやつだ。さっき連絡があった。本当なのか大雅」
「い、いや全然!多分それ…この間皆で飲もうっつって行ったはいいんですけど皆ドタキャンされて…直ぐ帰る訳にもいかないから2人で飲んで…送れって言うから仕方なく…」
そうだよ…。
腕も外そうとしたけどしつこく絡めてくるし…でもあっちのが先輩だからあからさまに拒絶するのもあれだし…家に上げられそうになるのを断るだけで精一杯だったんだよな…。
社長「成る程…はめられたな大雅」
「え?」
社長「多分その記事…○○○が全部手配したんだろ。撮らせる様にな」
「え…」
社長「それにさっき向こうの事務所から連絡があった。『ドラマの話題になるから…曖昧なコメントでお願いします』だと」
「な…そんな!全然関係ないっすよ!?こっちは迷惑だったんですから!」
社長「ドラマの視聴率上がってお前の顔が売れればもっと仕事も入って来る。それに…向こうの事務所は大手だ。簡単には逆らえない」
「………」
社長「コメントはこっちで考えるから。我慢しろ大雅」
「………はい」
そして俺はそのままドラマの収録へと参加した。
でも…俺の頭にあるのは健太くんの事…。
どう思うんだろう。
きっと…誤解する。
俺はモヤモヤした気持ちの中、撮影に挑まなければならなかった。
社長が俺の前に週刊誌を突き付けた。
社長「これは本当なのか?」
「え?」
突き付けられた雑誌を見ると、俺の目玉が飛び出そうになった。
「な、何すかこれ」
表紙に大きく載った写真は…俺と女優の腕組み写真。
見出しに『昼ドラで話題の女優○○○と二世俳優の深夜の密愛』
「み、密愛?」
社長「明日発売のやつだ。さっき連絡があった。本当なのか大雅」
「い、いや全然!多分それ…この間皆で飲もうっつって行ったはいいんですけど皆ドタキャンされて…直ぐ帰る訳にもいかないから2人で飲んで…送れって言うから仕方なく…」
そうだよ…。
腕も外そうとしたけどしつこく絡めてくるし…でもあっちのが先輩だからあからさまに拒絶するのもあれだし…家に上げられそうになるのを断るだけで精一杯だったんだよな…。
社長「成る程…はめられたな大雅」
「え?」
社長「多分その記事…○○○が全部手配したんだろ。撮らせる様にな」
「え…」
社長「それにさっき向こうの事務所から連絡があった。『ドラマの話題になるから…曖昧なコメントでお願いします』だと」
「な…そんな!全然関係ないっすよ!?こっちは迷惑だったんですから!」
社長「ドラマの視聴率上がってお前の顔が売れればもっと仕事も入って来る。それに…向こうの事務所は大手だ。簡単には逆らえない」
「………」
社長「コメントはこっちで考えるから。我慢しろ大雅」
「………はい」
そして俺はそのままドラマの収録へと参加した。
でも…俺の頭にあるのは健太くんの事…。
どう思うんだろう。
きっと…誤解する。
俺はモヤモヤした気持ちの中、撮影に挑まなければならなかった。