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BED de 嵐

第3章 迷宮ラブソング(松岡昌宏×櫻井翔)

「わー!雪ー!!」


ゲレンデに出ると辺り一面の銀世界にテンションが上がる。


松岡「やっぱり綺麗だなー。雪は」


空港に着いた俺達はそのままレンタカーを借りてスキー場へとやって来た。


スキーウェアのお陰か誰も俺達に気付かない。


俺はスキー板。昌宏さんはスノボのボードを持ってリフトに乗った。


「昌宏さん滑れるの?」


松岡「まぁそこそこな。ここ俺の地元だし」


「そうだったね。北海道出身ってあまりイメージ無いから忘れちゃう」


松岡「そうか?」


会話をしてるとリフトは中級者コースに辿り着いた。


「人あんま居ないね。滑り易そう」


俺はスキー板を履いてスタンバイした。


松岡「翔先に滑っていいぞ。後から追い掛けるから」


「じゃあ先に行くね」


そして俺は…坂道を滑り降りた。


風が気持ちいい。
久々のスキーにテンションが上がり、俺は一気に滑り降りた。


昌宏さん…来てるかな。


振り返ると…凄い勢いでボードで滑り降りる昌宏さんが段々大きくなって来る。


「わぁ…」


その姿に松岡昌宏と分からなくても回りの視線が釘付けになる。


俺の彼氏…最高に格好いい。


雪を立てながら昌宏さんが俺の前で止まる。


松岡「ふぅー。最初から飛ばしすぎたな」


「凄い昌宏さん…」


松岡「そうか?」


「うん。格好いい」


松岡「ありがとな」


にっこりと微笑む昌宏さんにきゅんとなる。


駄目だ…キスしたくなっちゃった。


「さ、もう一度滑ろうか」


振り払う様にリフト乗り場へと並ぶ。


奥に俺が座り、隣に昌宏さんが座る。


松岡「翔」


「は、はい」


振り返ると昌宏さんの顔が近付きキスされる。


「ま、昌宏さん…」


松岡「キスしたそうだったから。今2人きりだぜ?」


「………」


いつも…昌宏さんに見透かされる。
でも今日は誕生日旅行。
出来るだけ素直に甘えたい。


俺は…黙って目を閉じた。


「ん…」


ゆっくりと唇が重なる。


俺達は…スキー場でリフトに乗る度にキスを何度もした。
寒いけど…甘い甘い2人だけの空間。


その時ゲレンデに流れていた曲は昔流行った名曲。


『ゲレンデがとける程恋したい』だった。

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