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大野さんのバカ

第4章 4

Kazunari side

智「…ニノと,付き合ってるんだ」

智が真面目に言うから
恥ずかしかった

でも,皆の視線が
決して冷ややかなモノではなくて
むしろ一緒に喜んでくれてて

それが,よくわかるから…
嬉しくて涙を堪えるのに必死だった

部屋の空気も変わって
コンサートに向けて
皆で頑張ろう,ってなった頃

智「あ,そういえば翔くんさ
今朝あんな早くからどこにいたの?」

智の言葉に,また空気が変わった

翔「えっと,え?部屋に居なかった?」

潤「あ,か,買い物とか?」

翔くんはともかく
なんで潤くんが焦ってんの…?

智「え?あんな時間に出歩いて…ファンに会っちゃうんじゃ…」

翔「あ,いや…」

雅「もう隠さなくたっていいじゃん」

「「「「 …え?? 」」」」

しれっという相葉さんの声に
全員が固まる

翔「ちょ,雅紀っ」

潤「え…なんで知ってんの…?」

智「え?何?どういうこと?」

さっきのデジャヴかってくらい
潤くんと翔くんが俺達と同じ反応…

和「翔くん,潤くんの部屋に居たわけね」

智「えぇ??」

雅「2人はもう結構長いよねぇ…」

翔「雅紀,もういいから…」

真っ赤な顔の翔くんと
バツの悪そうな潤くん

相葉さんにやり込められる二人の姿が
あまりにも普段とギャップがあって
笑えてきた

和「んだよ,人には立場考えろとか
偉そうなこと言ってたくせに
自分はちゃっかりヤル事ヤッて?
しかもバレてるじゃねーか!!」

潤くんが頭を抱えてしゃがみ込んで
翔くんが慌てて傍に寄り添った

その姿を見たら,なんだか
あったかくて…嬉しくなった

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