大野さんのバカ
第2章 2
Kazunari side
…大野さんの幻覚が見える
考えすぎて,ついにココまでキタか…
…帰って寝よう
椅子の上に置いてあった鞄と
机の上のゲームを手に取り
無言で踵を返した
智「ちょっ,待ってよ…なんで無視すんの?」
幻覚の大野さんが小さく笑いながら立ち上がった
もう一度振り返ってジッと見つめてみる
和「……本物?」
智「当たり前でしょ」
大野さんが喋ってる…
大野さんが近づいてくる…
大野さんが俺の頬に触る…
大野さんの唇が…
自分の唇に重る暖かいぬくもり
…本物だ…
和「…んんっ…んっ,ふっ…」
舌が絡められて,口内を弄られる
欲しかった刺激が俺の躰を駆け巡った
…ホントに大野さんだ…
存在を確かめるように
五感をすべてフル回転させて
大野さんを,感じた
しばらくお互いを貪って
じっくりと味わってから
静かに唇が離れる
智「ニノ,誕生日おめでとう…」
大野さんがふにゃっと笑って覗き込んできた
その笑顔があまりにも眩しくて…
照れくさくて…
和「…なんでいるの?」
思わず顔を逸らして
ぶっきらぼうに言い放ってしまった
…大野さんの幻覚が見える
考えすぎて,ついにココまでキタか…
…帰って寝よう
椅子の上に置いてあった鞄と
机の上のゲームを手に取り
無言で踵を返した
智「ちょっ,待ってよ…なんで無視すんの?」
幻覚の大野さんが小さく笑いながら立ち上がった
もう一度振り返ってジッと見つめてみる
和「……本物?」
智「当たり前でしょ」
大野さんが喋ってる…
大野さんが近づいてくる…
大野さんが俺の頬に触る…
大野さんの唇が…
自分の唇に重る暖かいぬくもり
…本物だ…
和「…んんっ…んっ,ふっ…」
舌が絡められて,口内を弄られる
欲しかった刺激が俺の躰を駆け巡った
…ホントに大野さんだ…
存在を確かめるように
五感をすべてフル回転させて
大野さんを,感じた
しばらくお互いを貪って
じっくりと味わってから
静かに唇が離れる
智「ニノ,誕生日おめでとう…」
大野さんがふにゃっと笑って覗き込んできた
その笑顔があまりにも眩しくて…
照れくさくて…
和「…なんでいるの?」
思わず顔を逸らして
ぶっきらぼうに言い放ってしまった