制服の魔法
第13章 離ればなれ
=Side倉橋 港=
最近、遅刻した日から元気がなくなって、よくため息をつく夏目
僕は凄く心配だ
夏目は誰にも自分の悩み事を明かさないから
「最近、元気ねぇな。あいつ」
「そうだな」
蓮も織人も心配してる
帰ってきた夏目はびしょ濡れだったし、血の匂いが微かにした
僕は夏目に言うことにした
−−−−−コンコン
きっと話してくれないと思う
「夏目…大丈夫?服まで濡れて。」
『ぁりがとぉ…大丈夫』
僕は手を握り締めた
悔しい。何で気付かなかったんだ…
震えてた声。泣いてるんだ
今の夏目は独りで、隅にいる
何もできない僕は情けないよ…
=End倉橋 港=