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「それ、ってさ、」

「あのね、智くん、俺もなの。
ずっと前から…」


期待してたんだ。

自分から、なんて恥ずかしいから
智くんに言って欲しくて。


「俺、恥ずかしくて…
言えなくって…」


だから、だから。

智くん、俺のこと…
本当に好きなのかなって
心配になった時期ももちろんあった。

だけどそれは、
俺が我慢すればいい話で。

だから我慢してた。


でも…

今目の前にこうして言われると
どうしようもなく嬉しくて。


「翔くん、シよ？」

「…うん、シたい…」


智くんにキスをされて、
あの頃の期待がまた、
蘇ってきた。


怖いって気持ちももちろんある。

だけどそれ以上に、
繋がりたいって思いの方が
強いんだ。

智くんとひとつになりたい…

智くんと愛し合いたい…

あの腕で、抱きしめて欲しい…


欲求が溢れ返る。


…もう、ほんとに好き……