甘く、苦く
第68章 櫻葉【snow flake】
「相変わらずだな、」
なんて、頭上で声がした。
そしたら、松潤がいた。
…うーん。
今日も濃い顔してるねぇ…。
そんなこと言ったら殺られるのは
目に見えてるから。
「おはよ、松潤。
今日も髪決まってるねぇ」
「だろ?いつもより頑張ったぜ」
「潤くんかっこいい!」
キラキラと瞳を輝かせて
松潤を見る和。
…そう。
ふたりは付き合い始めた。
元々和は俺のこと好きだったんだけど
俺が翔さんと付き合い始めてから
松潤に色々相談してたみたいで。
だから、そこから発展したってわけ。
ふふ、いいカップルだと思う。
お似合いだよねえ。ほんっと。
まあ、俺たちの方が
お似合いだけど♡…なんちゃって。
「ふふ。」
「うわ、雅紀キモい」
「え、松潤ひどいー」
「潤くん、大丈夫だよ。
コイツがキモいのはいつもだから。」
「和までひどいっ!」
俺が唇を尖らせて
ぶーぶー言ってたら
和にチョップされた。