甘く、苦く
第68章 櫻葉【snow flake】
櫻井side
結局、夕方。
雅紀がクリスマスツリーを
見たいって言うから
見に来たんだ。
「うーぁ、寒い…」
「当たり前じゃん。
冬なんだから。」
「そーだけどさぁ…」
ぶるっと横で震えてる雅紀を見たら
無性に抱き締めたくなった。
…我慢我慢。
こんなに人が沢山いるところで
男同士が抱き締め合ってる
そんなシュールな画、
ここにいる誰も見たくないだろうに。
「あ、翔さん、ちょっと待ってて〜」
「はっ?え!?雅紀っ…」
俺がぼーっと隣を歩いてたら
雅紀はコンビニに入っていった。
仕方ないからそこで突っ立ってたら
五分後くらいにまた戻ってきて。
「しょーさんっ、はいっ。あげる!」
「…ありがと、って!あつっ!」
「んふふ、可愛いなぁ」
ホットコーヒーを買ってきてくれたけど
熱すぎて持てなかった。
「…んね、翔さん、もっとこっち来て?」
「…なんで、」
「寒いから、ね?いいじゃん。
どーせ俺たちはこういうことしか
できないんだからさ?」
「…うん、」
「言ってて虚しくなってきた笑
ほら、こっち来て…」
「わっ、」
ぐいっと手を引っ張られたと思ったら
人気のない道に連れてこられた。
……うわ…
「ね、ここ綺麗でしょ?」
「…うん、すっごい綺麗…。」
雅紀が連れてきてくれたのは
すごく大きなクリスマスツリーが
見えるところ。
…綺麗だなあって思ってたら
肩を掴まれて。
「な──…」
なにって言う前に、
唇になにかが触れた。
…雅紀の唇だ…って思うのに、
そう時間はかからなかった。
だって昨日の夜、
あれだけキスされたから。
「…翔さん、メリークリスマス。
来年も、再来年も、
ずっと一緒にいてくれる…?」
「っ、うん。
もちろんだよ。
俺だって雅紀と、
ずっと一緒に、いたいっ」
「…ふふ、ありがと…
最っ高のクリスマスだよ…ほんとに。」
きゅっと手を握られて、
そこに口付けられた。
「…まさ──…」
「翔さん、大好き───…」
急に覆い被さってきた雅紀が
俺の耳元でそう呟いてから
また優しくキスをしてくれた。
結局、夕方。
雅紀がクリスマスツリーを
見たいって言うから
見に来たんだ。
「うーぁ、寒い…」
「当たり前じゃん。
冬なんだから。」
「そーだけどさぁ…」
ぶるっと横で震えてる雅紀を見たら
無性に抱き締めたくなった。
…我慢我慢。
こんなに人が沢山いるところで
男同士が抱き締め合ってる
そんなシュールな画、
ここにいる誰も見たくないだろうに。
「あ、翔さん、ちょっと待ってて〜」
「はっ?え!?雅紀っ…」
俺がぼーっと隣を歩いてたら
雅紀はコンビニに入っていった。
仕方ないからそこで突っ立ってたら
五分後くらいにまた戻ってきて。
「しょーさんっ、はいっ。あげる!」
「…ありがと、って!あつっ!」
「んふふ、可愛いなぁ」
ホットコーヒーを買ってきてくれたけど
熱すぎて持てなかった。
「…んね、翔さん、もっとこっち来て?」
「…なんで、」
「寒いから、ね?いいじゃん。
どーせ俺たちはこういうことしか
できないんだからさ?」
「…うん、」
「言ってて虚しくなってきた笑
ほら、こっち来て…」
「わっ、」
ぐいっと手を引っ張られたと思ったら
人気のない道に連れてこられた。
……うわ…
「ね、ここ綺麗でしょ?」
「…うん、すっごい綺麗…。」
雅紀が連れてきてくれたのは
すごく大きなクリスマスツリーが
見えるところ。
…綺麗だなあって思ってたら
肩を掴まれて。
「な──…」
なにって言う前に、
唇になにかが触れた。
…雅紀の唇だ…って思うのに、
そう時間はかからなかった。
だって昨日の夜、
あれだけキスされたから。
「…翔さん、メリークリスマス。
来年も、再来年も、
ずっと一緒にいてくれる…?」
「っ、うん。
もちろんだよ。
俺だって雅紀と、
ずっと一緒に、いたいっ」
「…ふふ、ありがと…
最っ高のクリスマスだよ…ほんとに。」
きゅっと手を握られて、
そこに口付けられた。
「…まさ──…」
「翔さん、大好き───…」
急に覆い被さってきた雅紀が
俺の耳元でそう呟いてから
また優しくキスをしてくれた。