甘く、苦く
第69章 翔潤【near to you】
櫻井side
思ったよりも時間が
かかってしまって、
買い出しにいってたら更に
遅くなっちゃって。
というか、大晦日だから
お店も早く閉まっちゃうし、
頼まれたものの半分も買えなくて。
それを探してたら
また更に遅くなって。
充電は切れるし、
寒いし。
…あーもうほんと、
なんで俺はこんなに不運なんだ。
こんな体質嫌いだ。
「…潤…」
終いには、雪がちらほらと
舞い始めて。
こんな年越し嫌だ。
ひとりで年越しなんて嫌だ。
潤と年越ししたい。
あったかい部屋で、
コーヒーでも飲みながら…
「っくしゅ!」
鼻水が出てきて、
手足が凍りそうになってきた。
…潤、潤に会いたい。
とにかく、一緒に年越しするんだ。
「…つめたっ」
いやもう、冷たいとか
そういう域を越えてる。うん。
死ぬ(確信)
いやでも俺は、
潤にあったかいご飯を作ってもらって
ふたりで一緒に笑い合うんだ。
それで年越すんだ。
「…っえ?」
ぐいっと腕を引かれたと思えば、
後ろには見覚えのある濃ゆい顔。
それにびっくりしてれば、
ぎゅっと抱き締められて。
「っもー…どこに行ってたんだよ…
あーあ、こんなに震えてる…」
「じゅ、潤っ…潤…!」
迎えに来てくれたことが、
探しに来てくれたことが
嬉しくて。
自然と涙が出てきた。
「…もう、泣き虫だなぁ。
俺より年上のくせに…」
「だ、って、…嬉しくっ、て…」
俺がぐずぐず言ってたら、
潤が優しく頭を撫でてくれて
それから俺の頬を包んで
優しくキスをしてくれた。
思ったよりも時間が
かかってしまって、
買い出しにいってたら更に
遅くなっちゃって。
というか、大晦日だから
お店も早く閉まっちゃうし、
頼まれたものの半分も買えなくて。
それを探してたら
また更に遅くなって。
充電は切れるし、
寒いし。
…あーもうほんと、
なんで俺はこんなに不運なんだ。
こんな体質嫌いだ。
「…潤…」
終いには、雪がちらほらと
舞い始めて。
こんな年越し嫌だ。
ひとりで年越しなんて嫌だ。
潤と年越ししたい。
あったかい部屋で、
コーヒーでも飲みながら…
「っくしゅ!」
鼻水が出てきて、
手足が凍りそうになってきた。
…潤、潤に会いたい。
とにかく、一緒に年越しするんだ。
「…つめたっ」
いやもう、冷たいとか
そういう域を越えてる。うん。
死ぬ(確信)
いやでも俺は、
潤にあったかいご飯を作ってもらって
ふたりで一緒に笑い合うんだ。
それで年越すんだ。
「…っえ?」
ぐいっと腕を引かれたと思えば、
後ろには見覚えのある濃ゆい顔。
それにびっくりしてれば、
ぎゅっと抱き締められて。
「っもー…どこに行ってたんだよ…
あーあ、こんなに震えてる…」
「じゅ、潤っ…潤…!」
迎えに来てくれたことが、
探しに来てくれたことが
嬉しくて。
自然と涙が出てきた。
「…もう、泣き虫だなぁ。
俺より年上のくせに…」
「だ、って、…嬉しくっ、て…」
俺がぐずぐず言ってたら、
潤が優しく頭を撫でてくれて
それから俺の頬を包んで
優しくキスをしてくれた。