無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

二宮side

全然、素直になれない。

どうしたら、翔さんに惚れ直して貰えるんだろう…


「ニノ、話してきた？」
「んーん、話せなかった…」


やっぱり、だめかもしれない…



「ニノ……」
「なに…？」

相葉さんの方を向いたらデコピンされた。


「…！たぁっ！なにするんですかぁ！」
「よしっ！その元気！
しょげてるニノはだめ！」


わたしを元気付けようとして…？


「ありがとうございます。
でも…自分でなんとかしますね。」
「大丈夫、一人で抱え込まなくていいんだからね。」


相葉さんの言葉、一つ一つがすっとわたしの胸を軽くする。


「はい…頑張ります。
できるだけ、素直になりますね。」

これなら、いいでしょ？


わたしは…頑張るから。



翔さんが振り向いてくれなくったって。
惚れてくれなくったって。



わたしには…みんながいるから大丈夫。


「翔さん、明日退院ですよね。」
「そうだねっ！やっと五人で仕事後できるねー！」

相葉さんがぐいっと伸びる。


「ですね。
翔さんいないと、嵐じゃないですよね……」


一人でもいないと、嵐じゃなくなる。


「さ、頑張ろう。
ニノ、翔ちゃんにちゃんと伝えるんだよ？」


言われなくてもしますよ。
自分で決めたことには従うんで。



「でも…」
「ん？どうしたの？ニノ。」

あちゃー…声に出てた。

「翔さんが、だめだったら、相葉さん……お願いしますね…？」
「ええっ？！」


相葉さんはチッと舌打ちしてる。

「だめなんですかぁ…？」
「いや…だめではない…けどぉ…」

しどろもどろの相葉さん。

「うそ…ですよ…」
「え？だよねー！びっくりしたぁ…」

へらへら笑う相葉さん。





うそじゃ、ないですよ…

お願いしますね？相葉さん…？