甘く、苦く
第73章 磁石 【move on now】session 5
櫻井side
ぶおーっとドライヤーの強い風の音。
二宮の柔らかい髪を
乾かしてやってる。
指が沈む度、心地いい。
二宮も、「んー…」って
気持ちよさそうにしてる。
寝ちゃわないか?なんて
ヒヤヒヤしながら
濡れた髪の毛を乾かす。
「二宮ー?起きてるかー?」
「んんー…」
…こりゃ寝るな。
そう思いながらも
「寝るなよー」って一声かけといた。
ぺちぺちと顔を叩けば、
鏡越しに目が合った。
目を擦りつつ、
俺をしっかりと見ている。
「ふあ〜…」
大きな欠伸をしてから
また俺を見つめる。
「……?」
「眠いからもーいいよぉ〜…
もう寝よー?」
ふわふわとした口調に
きゅん、ときながらも、
だめだよーって顔を叩く。
「んぅ…」
あら可愛い声。
ひとりでにやにやしてたら
二宮にキモいって言われた。
「んぅう…眠いぃ…」
「あともーちょっとだから
我慢してろよ?」
「うう…」
こっちも眠りそうになりつつ、
なんとか意識を保っていた。
「翔さん…?」
「ん?」
「まだ寝ない?」
俺のスウェットだからか、
だぼだぼで袖が余る。
所謂、萌え袖ってヤツ。
「んー?
どうしよっかなぁ…」
「俺もぅ寝るから、
電気とかお願いね」
じゃ、おやすみぃ…って
寝室へ向かう二宮。
…なにこの新婚生活感。
俺の部屋着を着て、
一緒のベッドで寝て。
…超幸せじゃねぇか。
ぶおーっとドライヤーの強い風の音。
二宮の柔らかい髪を
乾かしてやってる。
指が沈む度、心地いい。
二宮も、「んー…」って
気持ちよさそうにしてる。
寝ちゃわないか?なんて
ヒヤヒヤしながら
濡れた髪の毛を乾かす。
「二宮ー?起きてるかー?」
「んんー…」
…こりゃ寝るな。
そう思いながらも
「寝るなよー」って一声かけといた。
ぺちぺちと顔を叩けば、
鏡越しに目が合った。
目を擦りつつ、
俺をしっかりと見ている。
「ふあ〜…」
大きな欠伸をしてから
また俺を見つめる。
「……?」
「眠いからもーいいよぉ〜…
もう寝よー?」
ふわふわとした口調に
きゅん、ときながらも、
だめだよーって顔を叩く。
「んぅ…」
あら可愛い声。
ひとりでにやにやしてたら
二宮にキモいって言われた。
「んぅう…眠いぃ…」
「あともーちょっとだから
我慢してろよ?」
「うう…」
こっちも眠りそうになりつつ、
なんとか意識を保っていた。
「翔さん…?」
「ん?」
「まだ寝ない?」
俺のスウェットだからか、
だぼだぼで袖が余る。
所謂、萌え袖ってヤツ。
「んー?
どうしよっかなぁ…」
「俺もぅ寝るから、
電気とかお願いね」
じゃ、おやすみぃ…って
寝室へ向かう二宮。
…なにこの新婚生活感。
俺の部屋着を着て、
一緒のベッドで寝て。
…超幸せじゃねぇか。