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甘く、苦く

第75章 櫻葉【ANSWER.】






「ぅ、あっ…ぁあっ…」

「…淫乱、」


ふっと耳に息を吹き掛けながら
そう囁けば余計に穴の締りはよくなる。

…今の雅紀を、穢してしまうのは
とても簡単なことだ。

だが、無理矢理やっても、
雅紀の全てを手に入れることはできない。

どうせなら、
俺に惚れさせてから奪いたい。


「やっぁあ、あに、んぁっ…」


雅紀のポイントを見つけ、
そこを重点的に攻める。

かくかくと腰は動き、
身を捩らせる。

それがとても綺麗で。
どんな踊り子よりも艶めかしくて。


「ぁあっ、ぁ………ぇっ…?」


雅紀がイく手前で、
指を抜く。

…その顔、見たいんだ。


イくことしか頭にない、
人間の本能的な顔。

…あぁ、すごく、
ぞくぞくする。


「…兄、貴…?」


俺は無言のまま立ち去り、
イく寸前の雅紀を放置する。

…だってそうしたら、
イくことしか頭にないくらい、
淫乱で、卑猥な雅紀になる。


そんな淫乱な雅紀を
俺は抱きたい。

嫌がる素振りは唆られるが、
実際行為の中でずっと
拒否られてるとさすがに萎える。

だから俺は、
雅紀の未熟な頭に叩き込んでやるんだ。

お前の頭の中に、
隙間なんてないくらい
俺を植え込んでやるんだ。

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