
甘く、苦く
第76章 末ズ【Please Kiss Me.】
二宮side
暑い…
狭い…
息苦しい…
そう思って、
まだ眠たくて重い瞼を
ゆっくりと開けたら。
開けた視界の先には、
整った濃い顔。
…は……?
一気に停止する俺の全機能。
なんにも考えられなくなって、
なんで今こうなってんのかも
よくわかんなくなる。
…あれ、なんで、潤くん…?
まだ覚醒しない頭を
よーく動かしてみるけど、
やっぱり思い出せない。
…あ、…お酒、飲んだっけ…
思い出して、
ようやく辻褄が合う。
そうだ、きっと、俺が寝ちゃったから
寝室まで運んでくれたんだ。
それで、潤くんも疲れて
寝ちゃったんだろうな。
…無理、させちゃったかな。
胸が少しだけ痛む。
…あー、ごめんなさい。
そっと顔を近付ければ、
潤くんが凛々しい眉を
少しだけ顰めた。
くすっと笑いが零れる。
顔、近付けただけなのに
敏感に反応するんだ。…なんて。
初めて見る潤くんが、
可愛いな。なんて思いながら、
もう一度布団に潜り込み、
潤くんの優しさに甘えた。
…あぁ、潤くん、あったかい。
そう思ったのが最後で、
意識はふっと消えた。
暑い…
狭い…
息苦しい…
そう思って、
まだ眠たくて重い瞼を
ゆっくりと開けたら。
開けた視界の先には、
整った濃い顔。
…は……?
一気に停止する俺の全機能。
なんにも考えられなくなって、
なんで今こうなってんのかも
よくわかんなくなる。
…あれ、なんで、潤くん…?
まだ覚醒しない頭を
よーく動かしてみるけど、
やっぱり思い出せない。
…あ、…お酒、飲んだっけ…
思い出して、
ようやく辻褄が合う。
そうだ、きっと、俺が寝ちゃったから
寝室まで運んでくれたんだ。
それで、潤くんも疲れて
寝ちゃったんだろうな。
…無理、させちゃったかな。
胸が少しだけ痛む。
…あー、ごめんなさい。
そっと顔を近付ければ、
潤くんが凛々しい眉を
少しだけ顰めた。
くすっと笑いが零れる。
顔、近付けただけなのに
敏感に反応するんだ。…なんて。
初めて見る潤くんが、
可愛いな。なんて思いながら、
もう一度布団に潜り込み、
潤くんの優しさに甘えた。
…あぁ、潤くん、あったかい。
そう思ったのが最後で、
意識はふっと消えた。
