甘く、苦く
第78章 にのあい【Shine.】
二宮side
今日は俺の誕生日。
だから、
決めたんだ。
いつもより素直になろう。って。
まずは朝の挨拶からでしょ?
その次は特別な『まーくん』呼びでしょ?
夜のこと……は、まあいいや。
それは流れに任せよう。
よし、もうすぐ俺ん家だ。
マネージャーに
バレない程度の息を吐く。
「二宮さん、お疲れ様でした。
良い誕生日をお過ごしください。」
「うん、俺もいつもありがとう。
お疲れ。」
マネージャーにいつもより
丁寧にお礼もした。
…だって今日は、素直になる日。
俺が素直にならなくちゃいけない日だから。
「ただいまー」
相変わらず忙しなく動く相葉さん。
朝からずっとその調子だったのかな?
なんて考えたらつい笑みが零れる。
「たーだーいーまー!」
返事が返って来なかったことに対して
ムッとした俺は、さっきよりも
少し大きめの声で言ってみた。
そしたら、掃除機の音はピタリと止んで。
代わりにドタドタとうるさい音が聞こえて。
目の前には額に少し汗を浮かべた
俺の大好きな人が笑っていた。
「おかえり、ニノ。」
「…ただいま。……まーくん。」
「っえ、ニノ…?」
「うるさい、もう言わない。」
なんていうのも、今日は嘘だよ。
今日は俺の誕生日。
だから、
決めたんだ。
いつもより素直になろう。って。
まずは朝の挨拶からでしょ?
その次は特別な『まーくん』呼びでしょ?
夜のこと……は、まあいいや。
それは流れに任せよう。
よし、もうすぐ俺ん家だ。
マネージャーに
バレない程度の息を吐く。
「二宮さん、お疲れ様でした。
良い誕生日をお過ごしください。」
「うん、俺もいつもありがとう。
お疲れ。」
マネージャーにいつもより
丁寧にお礼もした。
…だって今日は、素直になる日。
俺が素直にならなくちゃいけない日だから。
「ただいまー」
相変わらず忙しなく動く相葉さん。
朝からずっとその調子だったのかな?
なんて考えたらつい笑みが零れる。
「たーだーいーまー!」
返事が返って来なかったことに対して
ムッとした俺は、さっきよりも
少し大きめの声で言ってみた。
そしたら、掃除機の音はピタリと止んで。
代わりにドタドタとうるさい音が聞こえて。
目の前には額に少し汗を浮かべた
俺の大好きな人が笑っていた。
「おかえり、ニノ。」
「…ただいま。……まーくん。」
「っえ、ニノ…?」
「うるさい、もう言わない。」
なんていうのも、今日は嘘だよ。