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甘く、苦く

第79章 櫻葉【glow.】

相葉side



些細なことでも、俺のことを
気にかけてくれる翔ちゃんが好き。

どんな時も俺のそばにいてくれて、
一番の俺の理解者。


「雅紀…?」

「…ん?」

「どうしたの?
なんか、暗い顔してる…?」


心配そうに眉なんか下げて、
俺の頬を包み込む。

そんな風に心配してくれる翔ちゃんが
俺は大好きだったから、

「平気だよ。」

だなんて、笑ってしまう。


「平気じゃないでしょ。
なんか顔色悪いし。

あ、風寒くなったから?
そろそろ帰ろうか?」

「っ……ううん。
まだ、いたい。」

「でも───」

「いいの、もう撮影ないし、
大丈夫。」


だって俺、今凄く翔ちゃんといたいんだもん。

今日、家に帰っちゃったら
寂しくて堪らなくて俺泣いちゃうと思う。

それくらい翔ちゃんが不足してて、
心が欲してるんだ。


「…そう?
雅紀がいいならいいけど…。」

「うん、大丈夫。」


翔ちゃんの体へ自分の体を擦り寄せて、
撫で肩にこつん、と頭をのっけた。

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