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甘く、苦く

第18章 磁石【thanks you always】

二宮side

「ねー、相葉さん。」

俺は、相葉さんの肩を軽く叩く。

「はー…」
「あははっ!引っ掛かったぁ。」

おもしろい顔。

翔ちゃんだと、できないんだよね。


「こんのぉー!」
「きゃー!翔さぁん!」

俺は珈琲を飲んでる翔さんのとなりに滑り込んだ。

「わ、危なっ!」
「きゃはっ!」

翔ちゃんはきゃはっ!じゃねぇよとかなんとかって言いながらも
俺の頭を撫でてくれた。

それが心地よくて、ここが楽屋ってことを忘れた。

「翔ちゃーん♪」
「んー?」

俺はこっちを向いた翔ちゃんにキスをした。

軽いのじゃなくて、深いやつね!


そしたら、翔ちゃんにばかっ!って言われて引き剥がされた。

「むぅぅぅ…いいじゃないですかぁっ!
最近、全然してないしっ!こっちは、溜まってるんですよぉ?」
「ちょ、そーゆー話は…」

潤くんに言われて、我に返った。

そうだ…楽屋だった…


今ごろ気付いて恥ずかしくなる。


「翔ちゃんがいけないんだからねっ!」

俺はそれだけ言って楽屋を出た。


翔ちゃんが構ってくれないからだもん。

俺だって…寂しいんだもん。

いつも、翔ちゃんが帰ってくるのは深夜一時だし
若かった頃は毎日のようにヤってたけど、最近はヤってくれないんだもん。

「翔ちゃんのばかーー!!」

屋上で叫んだら、ちょっとスッキリした。


翔ちゃんに…謝らないと…

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